北欧デザイン家具・その才能豊かなデザイナーとほっこりとした魅力

北欧デザイン家具について

2018年11月07日 15時42分

北欧デザインを代表する製品が北欧デザイン家具です。
よく「デザイナーズ家具」という言葉を耳にしますが、この「デザイナーズ」の多くが北欧出身者なのです。
20世紀の半ば頃に活躍した著名な家具デザイナーの中には、多くの北欧出身者がいました。
彼らのデザインした家具は、「リプロダクション家具」として、現在も日本を含む世界中で人気です。
 
北欧デザイン家具のすべてに共通しているわけではありませんが、「シンプルな曲線美」は多くの北欧デザイン家具に見られる特徴のひとつです。
また、合板をシェイプして作られた椅子も「かわいさ」と「実用性」を兼ね備えた北欧デザイン家具の代名詞と言えます。
合板を曲げてシェイプするという技術は、20世紀半ば頃にようやく実現した技術で、今でこそよく見かける座面と背もたれが一枚の板で作られた椅子は、それ以前には存在しなかったのです。
 
合板を成形した世界初の椅子「アントチェア」
「アントチェア」は、デンマーク出身のアルネ・ヤコブセンが1952年に発表した椅子です。
背もたれの形が「蟻」に似ていることから、このように名付けられました。
「アントチェア」は、座面と背もたれが合板の一体成形で作られた世界で初めての椅子。
合板を曲げて成形することは、ひじょうに難しい技術で、この「アントチェア」のシェイプがくびれている箇所は、成形を進めていく上で、ひび割れが入った箇所を削っていくことでデザインとして完成させたと言われています。
 
失敗をリカバーするための「削り」で、その美しい曲線美が生まれた「アントチェア」。
現在もリプロダクション家具として、世界中で流通しています。
 
  • アルネ・ヤコブセン
「アントチェア」のデザイナーのアルネ・ヤコブセンは、1940年代から70年代にかけて活躍した、デンマーク出身の建築家です。
「アントチェア」のほかにも「セブンチェア」「スワンチェア」「エッグチェア」など、シンプルながらも独創性にあふれる椅子を生み出しています。
デンマークを代表する北欧デザイン家具のデザイナーです。
 
中世中国の椅子をヒントに生まれた椅子「ザ・チェア」
ヤコブセンと同じくデンマーク出身のハンス・ウェグナーが手がけた椅子に「Yチェア」と呼ばれるものがあります。
この椅子は、世界で一番売れた椅子とされ、その元になったのが「ザ・チェア」です。
中世中国の椅子に感化されてウェグナーがデザインした「チャイニーズチェア」と呼ばれる椅子をリプロダクトした物が「ザ・チェア」。
アメリカのケネディ大統領が、テレビでこの「ザ・チェア」に座ったことから、世界的に有名になりました。
 
  • ハンス・ウェグナー
デンマーク出身の家具デザイナー、ハンス・ウェグナーは「Yチェア」を筆頭に、500を超える種類の椅子をデザインしたと言われています。
生粋の家具職人で、その作品の多くが、著名な美術館などでコレクションとして展示されています。